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- > 家庭教師はバイト?業務委託?家庭教師の契約形態や税金について解説
個人契約の場合と家庭教師会社を通した場合それぞれについて、「講師(家庭教師の先生)」・「生徒の保護者」・「家庭教師会社」がどのような契約関係にあるかを解説します。 又、それぞけの契約形態に伴う税金・確定申告・年末調整などについても解説します。
■個人契約・直接契約の場合の契約形態と収入の種類と税金
家庭教師の斡旋会社・仲介会社を通さずに、生徒の保護者と講師が直接契約することを一般的に「家庭教師の個人契約」「家庭教師の直接契約」といいます。
個人契約をした場合の「講師」と「生徒保護者」との契約形態は「家庭教師という業務を委託されている」という「業務委託契約(準委任契約)」となります。
業務委託契約の場合、家庭教師の先生の身分は「個人事業主」扱いとなり、生徒の保護者からお仕事の「外注」をうけ、それに対する「報酬」を受け取ることになります。
家庭教師個人契約の収入は「雇用契約」ではなく「業務委託契約(準委任契約)」なので、「給与」ではなく「報酬」となります。
家庭教師の先生の身分は「個人事業主」扱いですので、「報酬」に対する税金の納付は、(必要に応じて)先生自らが確定申告をすることで前年分の納税を行います。
ご家庭(生徒の保護者)が「法定調書(報酬・料金・契約金及び賞金の支払調書)」を先生に発行するケースはレアだと思いますし、報酬が銀行振込ではなく「現金手渡し」で行われるケースが多いため、先生側が確定申告にむけて記録をとっておく必要があります。
■家庭教師斡旋・仲介会社を通した場合の契約形態
家庭教師の斡旋会社・仲介会社(家庭教師センター)を通した場合の契約形態・就労形態は、家庭教師センターにより様々ですが、以下のいずれかになる場合が多いです。
<パターン1>
生徒の保護者と家庭教師会社は「業務委託契約(準委任契約)」
家庭教師会社と講師は「業務委託契約(準委任契約)」
<パターン2>
生徒の保護者と家庭教師会社は「業務委託契約(準委任契約)」
家庭教師会社と講師は「雇用契約(正社員として正規雇用)」
<パターン3>
生徒の保護者と家庭教師会社は「業務委託契約(準委任契約)」
家庭教師会社と講師は「雇用契約(非正規雇用)」
多くの家庭教師センター(特に大学生を講師としているセンター)では、「生徒と先生の相性が合わない場合」や「先生の指導に問題がある場合」は「先生の交代」が出来ることを生徒さん側とお約束していますので、
すぐに解雇することが困難な「雇用契約」を結ぶケースは少ないです。(他にも理由はあります。)大多数の家庭教師センターは上記の「パターン1」の契約形態となっています。
尚、家庭教師関連の会社の中には「先生紹介の見返りに高額教材を生徒保護者に販売する」会社が多数ありますが、上記3つのパターンには該当せず、以下の契約形態になる場合が多いです。
<高額教材販売を伴う家庭教師紹介会社の契約>
生徒の保護者と家庭教師会社は「教材の販売契約」
家庭教師会社と講師は「生徒紹介・会社側が定めた各種事項を講師側に遵守させる契約」
講師と生徒の保護者は「業務委託契約(準委任契約)」:個人契約と同じ
家庭教師の斡旋会社・仲介会社(家庭教師センター)のことを「家庭教師派遣会社」と呼ぶことがありますが、家庭教師の場合「派遣契約(派遣会社と講師が雇用契約)」は基本的にないので誤解を招きやすい用語ですが、
「高額教材販売を伴う家庭教師紹介会社」と区別するためにあえて、「家庭教師派遣会社」という言葉を使うことはよくあります。
■家庭教師会社と講師の契約形態別の収入・税金・確定申告
家庭教師会社と講師の契約関係が「雇用契約」の場合の家庭教師の先生の収入は「給与」となります。
月々一定額を超えて支払われる場合は源泉徴収が行われます。(他の勤務先がある場合とない場合などにより異なりますが)税金の額は年末調整で調整されます。
確定申告などで収入を証明する書類は、「雇用契約」の場合は「給与所得の源泉徴収票」となります。
家庭教師会社と講師の契約関係が「業務委託契約」の場合は、家庭教師の先生の身分は「個人事業主」扱いとなり、家庭教師センターの運営会社からお仕事の「外注」をうけ、それに対する「報酬」を受け取ることになります。
原則として、月々一定額を超えて支払われる場合は源泉徴収が行われます。(該当する家庭教師会社及び管轄の税務署の考え方によっては源泉徴収が行われない場合もあります。)
「業務委託契約」の場合は年末調整は行われません。確定申告などで収入を証明する書類は、業務委託契約の場合は「法定調書(報酬・料金・契約金及び賞金の支払調書)」となります。
「支払調書」は家庭教師会社から税務署への提出は義務化されていますが、家庭教師会社から講師の方(報酬を払った方)への発行義務はありません。
あくまで(確定申告しやすいように)善意で発行しているだけにすぎませんので、発行を拒否する会社も一部ですがあるようです。
■家庭教師はアルバイト?
「アルバイト」を辞書で調べますと、「正社員ではない(正規雇用ではない)就労形態ならびに従業員のこと」と定義されているようです。家庭教師は「アルバイト」なのでしょうか?
家庭教師先を探す方法は、大きく分けると「自身で探す」「家庭教師センターに登録して紹介してもらう」の2つのケースがあります。
前者の「自身で探す」の場合、家庭教師先と「雇用契約」を結ぶ場合は少ないと思われますので、「家庭教師という業務を委託されている」という「業務委託」に該当するケースが多いと思われます。
後者の「家庭教師センターに登録して紹介してもらう」の場合ですと、就労形態は、家庭教師センターにより様々です。
一般的に最も多いのは上記とおなじ「業務委託」契約です。会社によっては、「雇用契約」を結ぶ「アルバイト(非正規雇用)」であったり、「正社員(正規雇用)」である場合もあります。
以上のように、「家庭教師会社」の仲介の場合、「業務委託」「雇用契約」などの就労体系がありますが、一般的に「家庭教師」は「アルバイト」と称されるケースが多い為、このサイトにおいても「アルバイト」として掲載させて頂いております。
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